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いつもは着ない色やカジュアルな素材感を楽しんでみては

ジャケットの色は、紺やグレー、ベージュ、茶色など、ベーシックな色の他、麻素材などには明るい水色などのパステルカラーが充実しています。いつもと違う明るい印象にしたい方はお試しになってみてはいかがでしょうか。また、通常のスーツスタイルではお薦めしないベージュは、クールビズにはとても適した色です。コットン素材のスーツなら、きちんとした場面ならネクタイをすれば問題ないですし、ジャケットだけを他のパンツに合わせたり、プライベートではジーンズにも合わせたりといろいろな場面で活用できます。いつものスーツスタイルと全く違うクールビズスタイルですから、思い切っていつもは着ない色やカジュアルな素材感を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ファッションはもう少し個性が欲しい

若い人は千差万別、いろんな個性があるけれど、私達の年齢になると、ざっと見渡せばいくつかのパターンに当てはまる。そんな気がする。もちろんよく見れば違うのだけど、体形やファッションがパターン化している。体形は仕方ないとしてもファッションはもう少し個性が欲しいな、などと道行く人々を観察しつつ考える。観察といえば私、常に観察をする目になって、どこにいても中年以上の女性に視線を注いでいる。以前なら美しい人、素敵な人だけを視線が選択していたのだけど、今は反面教師の方も大歓迎。「あの人はパンツはやめたほうがいいわ」「こちらの人はおなかを隠す上着にしなきゃ」口に出していう訳ではないので許して頂きたい。自分のことはともかく、手厳しい。その代わりといっては何だけど、素敵な人にはもう手放し。中年以上だけでなく、小さな子どもまで目の端に跳び込んでくる。「そうなのだ、あの色とこの色は合うのだ、へえー」「太っていても、かえってそのことが魅力というのはこういう人のことをいうのだわ、へえー」といちいち感心して勉強させて頂く。

スーツの価値と権威

「男の伝統」の歴史に敬意を払うことじたいにスーツの価値と権威が生まれているのだ。子供とゲイ、すなわち近代の男らしさの制度からはみ出してしまうような男はスーツを着られない、という話をしたが、女がスーツに手出しできない理由も、どうやらこのあたりにありそうだ。女性がスーツでフル装備してしまうと、せいぜい良くて、誘惑的効果を狙った芸人の衣装風、悪ければお子様の学芸会衣装風になってしまうのだ。と、うやむやに納得しかけた矢先、ロジャー・ミッチェル監督の映画『ノッティングヒルの恋人』が公開された。女優アナースコットを演じるジュリアーロバーツが、記者のインタビューに答えるホテルのスイートの一室で着る服が、なんとフル装備のメンズ・スーツなのである。